三笠フーズ告発情報、農水省は本社管轄の大阪事務所に伝えず
9月20日14時35分配信 読売新聞
米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の事故米不正転売問題で、農林水産省が昨年1月に三笠フーズの不正を告発する情報を得ながら、同社の工場を管轄する福岡農政事務所にだけ伝え、本社を管轄する大阪農政事務所には伝えていなかったことがわかった。
取引先との決済資料などがある本社を同時に調べていれば、不正を見抜けた可能性もあった。また、各地方農政局・農政事務所に検査マニュアルもなく、同省のずさんさが浮き彫りになった。
クレジットカード現金化 農水省によると、事故米を三笠フーズに売却した東京農政事務所に、昨年1月、「三笠フーズが焼酎メーカーに売却しようとしている」という趣旨の匿名の封書が届いた。東京農政事務所は本省に報告し、コメの保管・出荷業務を行う同社九州工場(福岡県筑前町)を管轄する福岡農政事務所にも情報を伝えたが、「保管場所がない」との理由で大阪農政事務所には連絡しなかった。
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連絡を受けた福岡農政事務所は同年1月29日から2月初め、九州工場に抜き打ちで立ち入り調査を行い、コメの在庫や帳簿類を確認したが、二重帳簿で、不正転売を見破ることはできなかった。大阪農政事務所は、担当者が今年6月、コメの購入量が増えていることを受け、同社に電話で用途をたずねたが、「(不正発覚時の)8月下旬まで転売の疑いを抱いたことすらなかった」としている。しかし、取引先との決済は本社で行われており、本社の帳簿や銀行記録を確認すれば、不審点を発見できた可能性もあった。
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